IT講習会テキスト

 

 

 

Excelマクロの使い方(初級編)

 

 

 

 

シーボルト大学校章

 

 

 

 

 

2006年6月22日

県立長崎シーボルト大学

情報メディア学科 辺見一男



 


【1】マクロ記録の基本

●マクロの記録方法

 メニュー「ツール」→「マクロ」→「新しいマクロの記録」を選択する

          

 「マクロの記録」ダイアログボックスが開くので「OK」ボタンを押す

 

 このとき「マクロ名」の設定と「ショートカットキー」の設定を行っておくと便利.

     

 

 

 

●マクロ記録を終了する方法

 メニュー「ツール」→「マクロ」→「記録終了」を選択する

 あるいは,「記録終了」ボタンを押す.

    

 

 

 

●マクロの実行方法

 メニュー「ツール」→「マクロ」→「マクロ」を選択する

                

 「マクロ」ダイアログボックスが開くので「マクロ名」を選択した後,「OK」ボタンを押す

    

 

 

●不要になったマクロを消去する.

 メニュー「ツール」 → 「マクロ」 → 「マクロ」を選択する.

                

 削除したいマクロ名を選択し「削除」ボタンを押す.

    

 


【2】マクロをツールバーに割り当てる

●マクロをツールバーに割り当てる

 ツールバーの上で右クリック → 「ユーザー設定」を選択

                

 「コマンド」タブ,分類「マクロ」,コマンド「ユーザー設定ボタン」または「ユーザー設定メニュー項目」をツールバーの上までドラッグする.ただし,「標準」ツールバーにドラッグした場合は次回起動時にリセットされるので,「標準」ツールバーへの登録は避けたほうが良い.

   

           

この状態で,追加したボタン上で右クリックし,名前を付けておく

     

           

追加したボタンを左クリックする

           

マクロの登録メニューが出るので,登録したいマクロを選択し,「OK」ボタンを押す.

 

  

 

 

 

 

 

●ボタンのデザインの変更

 ボタンの上で右クリック → 「ユーザー設定」を選択する.

           

 再度,ボタンの上で右クリック → 「ボタンイメージの変更」を選択する.

  

 

 

●ボタンのデザインを編集する

 ボタンの上で右クリック → 「ユーザー設定」を選択する.

           

 再度,ボタンの上で右クリック → 「ボタンイメージの編集」を選択する.

    

           

 「ボタンエディタ」が起動するので,これを用いて編集を行う.

  

 

 

●不要になったボタンを消去する

 ボタンの上で右クリック → 「ユーザー設定」を選択する.

           

 再度,ボタンの上で右クリック → 「削除」を選択する.

    


 

【3】マクロをメニューに追加する

●マクロをメニューに追加する

 ボタンではなくて,新たなメニュー項目を作成して,そこに登録することもできる.そのためには,1)メニュー項目を作る,2)メニューを登録する,という2つの手順が必要となる.

 

1)新しいメニュー項目を作る

  メニューバーの上で右クリック → 「ユーザー設定」を選択

            

 「コマンド」タブ,分類「新しいメニュー」,コマンド「新しいメニュー」をメニューバーの上までドラッグする.

      

                

 この時,追加したメニューボタン上で右クリックし,名前を付けておく 

        

 

                

 


2)メニューにマクロを登録する

 「コマンド」タブ,分類「マクロ」,コマンド「ユーザー設定メニュー項目」を新しく作ったメニュー項目の上までドラッグする.

    

 

                

 この時,追加したメニュー上で右クリックし,名前を付けておく 

          

                

   追加したメニューを押す

                

マクロの登録メニューが出るので,登録したいマクロを選択し,「OK」ボタンを押す.

    

 

 

 

●不要になったメニューを消去する

 メニューの上で右クリック → 「ユーザー設定」を選択する.

              

 再度,メニューの上で右クリック → 「削除」を選択する.

     


【4】マクロを図形に割り当てる

図形をクリックしたときにマクロを実行させるようにもできます.

 

図形を描き,その上で右クリックし,「マクロの登録」を選択する.

       

              

マクロの登録メニューが出るので,登録したいマクロを選択し,「OK」ボタンを押す.

    

 

 図形だけでなく,オートシェープに対しても割り当てることができる.

 

●不要になった図形を消去する

 ツールバー「図形描画」上の「オブジェクトの選択」ボタンを押す.

           

 消去したい図形を左クリックする.

           

 図形が選択されたら,「Delete」キーを押す.

 


【5】マクロの記録場所

マクロは文書(ファイル)内に記録されます.マクロを記録する場所を指定することにより,そのファイルだけで使えるのか,全てのファイルで共通に使えるのかが決まります.通常は「作業中のブック」に記録しますが,全てのファイルで共通に使いたい場合は「個人用マクロブック」を選ぶと良いでしょう.

  

  個人用マクロブック : 全てのExcelファイルで共通に使える.

  作業中のブック   : 現在のファイルだけで有効

  新しいブック    : 新しいファイルを開き,そこに記録する

 

「個人用マクロブック」が記録されるファイルは,PERSONAL.XLS というファイルで,これはハードディスク内の

C:\Documents and Settings\<user name>\Application Data\Microsoft\Excel\XLSTART\PERSONAL.XLS

に保管されている.

 

 

 

【5】練習問題

(1)セルQ100を選択するマクロを作り,「マクロ」ダイアログボックスから実行しなさい.

(2)フォントをMSゴシック体,サイズを18ポイントに変更するマクロを作り,Ctrl + g で実行できるようにしなさい.

(3)セルに十字の罫線を入れるマクロを作り,ツールバーにボタンとして登録しなさい.

(4)セルの罫線とセル内の文字を同時に消すマクロを作り,ツールバーにボタンとして登録しなさい.十字の罫線を登録したボタンとは違うデザインで登録すること.

(5)新しいメニューを作り,「行の高さ」という名前を付けなさい.

(6)行の高さを50にするマクロを作り,メニュー「行の高さ」に登録しなさい.この時の名前は「高さ50」とします.

(7)行の高さを13.5(規定値)にするマクロを作り,メニュー「行の高さ」に登録しなさい.この時の名前は「元の高さ」とします.

(8)列の幅を40にするマクロを作り,赤い四角形に登録しなさい.

(9)列の幅を8.38(規定値)にするマクロを作り,青い四角形に登録しなさい.

(10)全てのマクロ(マクロ,ボタン,メニュー,図形)を消去しなさい.