「第2回東アジア学術交流フォーラム」を開催しました

平成24年11月15日、韓国東亜大学(釜山市)で第2回東アジア学術交流フォーラムを開催しました。このフォーラムは、長崎県立大学東アジア研究所、中国華僑大学東方管理研究センター、韓国東亜大学東アジア研究院との間で平成23年1月18日に締結された日中韓研究機関間学術交流協定に基づき開催されたものです。
    今回のフォーラムは新たに大学院生報告会を設け、午前中に日中韓3大学からの大学院生5名による研究発表が行われました。長崎県立大学からは経済学研究科2年 平尾修司郎さんと国際情報学研究科2年 樋口真里さんが参加しました。

大学院生報告会の写真

大学院生報告会

午後の基調講演では、中国華僑大学工商管理学院副院長 陳 金龍(チン キンリュウ)教授から「中国の産業構造転換に対する高齢化の影響」について、長崎県立大学東アジア研究所長西島博樹教授から「高齢化と買い物弱者問題」についてそれぞれ発表が行われました。

西島博樹教授基調講演の写真
西島博樹教授基調講演
会場の様子の写真
会場の様子

基調講演に続き、日本、中国、韓国と台湾(オブザーバー:台湾嶺東科学技術大学)の研究者は、「高齢化と福祉政策―東アジアの現況比較と展望―」という統一テーマに治って、以下のとおり各分野から報告を行いました。その後、今回のフォーラムは主催者の東亜大学東アジア研究院長 鄭 相喜(チョン サンヒ)教授による総括で幕を閉じました。

楊光洙(本学経済学部)教授報告の写真
楊光洙(本学経済学部)教授報告
堀内啓子(本学看護栄養学部)教授報告の写真
堀内啓子(本学看護栄養学部)教授報告
研究報告者の写真
研究報告者
参加者のみなさまの写真
参加者のみなさま
(研究報告1)
○報告者: 朴 彦柱(東亜大学社会福祉学科教授)
○テーマ: 韓国の老人福祉サービスの現状と課題
-高齢者ケアサービスを中心に-
   
(研究報告2)
○報告者: 曾 繁英(華僑大学工商管理学院教授)
○テーマ: 中国社会養老保険基金会計システムの再建
   
(研究報告3)
○報告者: 楊 光洙(長崎県立大学経済学部教授)
○テーマ: 日本の社会保障と財源
-公的年金を中心に-
   
(研究報告4)
○報告者: 張 次正(台湾嶺東科学技術大学准教授)
○テーマ: 台湾の老人福祉政策の研究
   
(研究報告5)
○報告者: 宋 有鎮(東亜大学社会学科教授)
○テーマ: 韓国の高齢者1人世帯の現状と政策的含意
   
(研究報告6)
○報告者: 楊 黙如(華僑大学工商管理学院准教授)
○テーマ: 中国における高齢者に対応する税収政策
   
(研究報告7)
○報告者: 堀内啓子(長崎県立大学看護栄養学部教授)
○テーマ: 高齢者介護の現状と地域包括ケアシステムについて

このフォーラムは日中韓3大学間で交互に開催され、来年度は中国華僑大学で開催される予定です。