長崎県立大学「上海ゼミ」を実施しました
今後さらに拡大していく国際交流や国際的な事業活動の中で活躍できる人材の育成を目的として、9月23~27日に「上海ゼミ」を実施しました。経済学部、国際情報学部より56名の学生が参加し、中国上海市での様々な活動を行いました。
9月23日、長崎空港で結団式と本学地域政策学科 高芳先生による中国語講座が行われた後、上海に向けて出発しました。上海に到着後、世界一のコンテナ取扱量を誇る最新式のハブ港湾である「洋山深水港」を見学し、終了後、上海市内で上海東華大学 陳祖恩教授による「上海日本人居留民社会と長崎人」と題した講演を聴講しました。
結団式の様子 | 高芳先生による中国語講座 | |
洋山深水港 | 陳祖恩教授による講演 | |
翌24日、経済学科 木村務先生による講義を受講後、上海郊外に移動し、長崎県進出企業「秀工机械」(本社:諫早市)を見学しました。
木村先生による講義 | 「秀工机械」見学 | |
25日は、情報メディア学科 ピヤ先生の講義を受講後、学部に分かれて視察を行いました。国際情報学部の学生は、上海メディア集団(SMG)を訪れ、日本のテレビ局を含む海外のメディアと共同で番組を制作している関係者、及び中国初の日本語放送チャンネル(ICS)関係者から概要を紹介していただき、質疑応答を行いました。その後、OGGI中国語版編集部を訪問し、編集部長から上海におけるファッション雑誌のあり方やメディア戦略についてご紹介いただきました。経済学部の学生は浦東地区、淮海路の物流状況などを視察しました。
ピヤ先生による講義 | SMG番組制作者との座談会 | |
SMGにて | OGGI中国語版編集部にて | |
26日は、本学との連携協定校である上海外国語大学との学生交流プログラムが実施されました。上海外国語大学からは日本文化経済学院の学生60名程度が参加しました。両大学の学生による大学紹介が行われた後、三つの分科会に分かれ両大学の学生より、「長崎女子学生の購買行動」、「中国の祝日」、「メディア利用とファン行動」、「中国90年代生まれの幼年時代」、「日本学生の就職活動」、などのテーマで発表を行いました。発表を通して、長崎と中国とのつながりの深さ、日本のアニメ、芸能人などに対する日中学生の共感を再認識できました。
上海外国語大学学生による大学紹介 | 本学学生による大学紹介 | |
分科会の様子1 | 分科会の様子2 | |
分科会終了後、「日中学生のライフスタイル」をテーマに討論会を開催しました。両大学の学生らは学習、日常生活、アルバイト、就職活動などに焦点を当てて討論し、パネラー及びフロアから活発な意見交換がありました。学生らはお互いに初対面でしたが、同じ年代の共通点や相違点に関心を持ち、打ち解けた雰囲気で討論会を盛り上げました。
交流会終了後、上海外国語大学日本文化経済院 許慈恵院長からは、「上海外国語大学と長崎県立大学との学生の交流は初めての試みでしたが、とてもよかった。来年もより内容を充実して実施したいと思う。」とのコメントがありました。
討論会の様子 | 上海外国語大学にて | |
この日の午後は、上海市内を見学した後、長崎県上海事務所長や上海で活躍している本学OBをお招きして、講演をいただきました。また、「上海ゼミ」参加者と本学上海校友会との懇談会を開催し、学生らは上海で活躍している方々との交流ができ、有意義な時間を過ごしました。
長崎県上海事務所長による講演 | 本学OBによる講演 | |
「上海ゼミ」の活動を通して、参加した学生らは、上海外国語大学の学生をはじめ、現地で活躍している日本人、中国人の方々と深く交流することができました。また、長崎にとって、中国との交流は、過去の遺産だけではなく、現代においても脈々と受け継がれていることを認識することができました。
この活動をきっかけに、参加した学生がグローバルな視野を持ち、世界で活躍できるような人材を目標に今後の学生生活が充実したものになることを期待しています。