長崎県立大学「上海ゼミ2014」を実施しました
学長プロジェクトの一環として9月22日(月)から25日(木)にかけて長崎県立大学上海ゼミ2014を実施しました。
上海ゼミは、長崎県らしい環境を生かし、東アジアをも実践的な教育の場として活用することにより、学生の国際的視野と見識の習得、コミュニケーション能力の向上を図ることを目的とし実施しています。
今年度は、経済学部の学生34名と教職員9名が参加し、本学と国際交流協定を締結している上海外国語大学との交流や、上海へ進出している日本企業の視察、上海市の街づくりに関する企画展示館の視察等を行いました。
9月22日、長崎空港より空路にて上海浦東空港へ到着後、リニアモーターカーで上海市内に入り、上海浦東新区企画展覧館を視察しました。同館係員の解説を通して、浦東新区の過去、現在、未来について学びました。
結団式の様子 | 結団式の様子 | |
浦東新区企画展覧館見学 | ||
その後、長崎県上海事務所 宮崎大誠所長による「長崎県上海事務所の取組」と題した講演を聴講しました。講演では、長崎県上海事務所の概要、主な取組を紹介したうえ、学生の質問に丁寧に答えて頂きました。また、自身の経験から、国際社会で活躍する為には、語学に関心を持つことが重要であると学生に伝えました。
長崎県上海事務所長講話 | ||
2日目は、神原汽船(中国)船務有限公司(本社:広島県福山市)を訪問しました。
事務所見学の後、同社谷口瑞穂 総経理より「神原汽船と上海港」についてご説明いただきました。講演では、同社の国際的な事業活動や上海港のグローバル物流における役割などを分かりやすく紹介していただきました。その後、本学経済学部 松岡純子教授による中国語講座を実施しました。講座では、発音と日常会話を勉強し、参加者による中国語自己紹介も行いました。
神原汽船(中国)船務有限公司見学 |
神原汽船(中国)船務有限公司総経理講話 |
中国語講座 | 中国語で自己紹介する参加者 | |
午後には、上海城市規画展示館で上海市の発展や今後の都市計画について学習しました。また、夜には本学留学生OB(※上海外国語大学短期留学生)との交流会を開催しました。
上海都市計画展覧館見学 | ||
留学生OBとの交流会 | ||
3日目は、本学との交流協定締結校である上海外国語大学(松江キャンパス)にて学生交流プログラムを実施しました。上海外国語大学からは日本文化経済学院の学生90名が参加しました。両大学の学生による大学紹介が行われた後、四つの分科会に分かれ、「長崎の特産品について」、「日雇い派遣の是非」など各自が関心を持つテーマで発表を行いました。
上海外国語大学学生による大学紹介 | 本学学生による大学紹介 | |
分科会の様子 | 分科会の様子 | |
分科会終了後、七班に分けて、「日本人の中国観と中国人の日本観」をテーマに討論会を開催しました。各組進行役のリードのもと、学生らはお互いに初対面でしたが、相手国の共通点や相違点に関心を持ち、意見を語り合い、活発に討論し、相互理解を図りました。
プログラム終了後は両大学の学生が一つのテーブルで昼食をとり、親睦を深めました。食後も上海外国語大学の学生からキャンパス内を案内してもらい、各々写真撮影を行う等、交流はバスが出発する直前まで続きました。
討論会の様子 | ||
上海外国語大学にて | ||
午後は、上海市内を見学した後、本学駐中国リエゾンオフィサー 兪彭年先生をお招きして、講演をいただきました。講演において、兪先生より中国の現況や今後の動きをご紹介いただきました。講演後、参加者らは兪先生と夕食を取りながら意見交換を行い、有意義な時間を過ごしました。
最終日は、上海市内を見学した後、上海浦東空港から福岡空港経由で日本に戻り、3泊4日間の「上海ゼミ」は無事に終了しました。
今年の「上海ゼミ」の活動を通して、参加した学生らは上海外国語大学の学生をはじめ、現地で活躍している日本人、中国人の方々と深く交流することができました。この活動をきっかけに、学生は中国との交流が長崎にとって重要な位置づけであることを認識し、グローバルな視野を持ち、世界で活躍できるような人材を目標に今後の学生生活が充実したものになることを期待しています。