情報セキュリティ学科学術講演会を開催しました
本学は、今年度の学部学科再編において、大学では全国初となる情報セキュリティ学科を設置しました。同学科は、企業や行政などの情報セキュリティ分野で活躍できる人材の育成を行っておりますが、これに留まらず、情報セキュリティに関わる教養のための活動も行っております。その一環として、平成28年6月22日、シーボルト校M103講義室において、「インドはなぜ数学・ソフトウェアに強いか?」と題する学術講演会を開催しました。
講演会では、数学・暗号学、またIT産業・ソフトウェアをテーマに、二人のインド出身の講師から講演がありました。カルカッタ大学 純粋数学科 Avishek ADHIKARI助教からは、“インドでは生活や商業活動をする中で、計算することが基本動作になっている”こと、“ゼロの発明以来、歴史的に哲学者・数学者を輩出してきた”こと、“国として数学を強化している”ことなど、九州大学大学院 システム情報科学研究院 Partha Sarathi ROY助教からは、“ヒンドゥー教で精神的な旅が考察されてきたため、インドの人たちは考えの抽象化あるいは具体化に慣れている”こと、“IT産業のグローバル化が丁度この考え方に合う”ことなど、インドが数学に強い複数の要因について講演をいただきました。
参加者からは、“インドと日本との違いを知る貴重な講演でした”“インドの精神について理解したいと思いました”“外国の方の考えや英語と触れ合う機会があるのは良いと思いました”“グローバル化が思っていたレベルより速いと感じました”などの意見をいただきました。
情報セキュリティ学科では、今後も教養のための活動の一環として、社会人のための情報セキュリティ・セミナーやインターネット安全教育等を実施する予定です。