五島市で開催された「カネミ油症事件発生50年記念行事」で看護学科卒業生が発表を行いました

 平成30年11月17日(土)五島市福江総合福祉保健センターにて「油症の経験を未来につなぐ集い~カネミ油症事件発生50年記念行事」が行われ、看護栄養学部看護学科卒業生2名が発表を行いました。当日は報道関係者も多く取材に訪れ、多くのテレビや新聞で報道されました。

 今回式典で発表を行った、本学の大学院へ進んだ柏さん、昨年卒業をし、現在看護師として働かれている長友さんは、平成29年6月に本学で開催した「平成29年度しまの健康実習学内報告会」において、「カネミ油症による健康被害を抱えながら五島で生活する人々の思いと健康問題~発達課題、地域の特性をふまえて~」というテーマで発表を行いました。

<平成29年度 しまの健康実習 学内報告会の様子>

 式典で発表を行った人間健康科学研究科看護学専攻1年の柏さんは、「周りの学生でカネミ油症について知っている人がほとんどいないという事実に驚き、『しまの健康実習』でテーマとしてとりあげました。たくさん考え、悩み、多くの人に支えられながら作り上げた内容だったので、今回記念行事へのお誘いがあった時は、自分たちの成果が評価されたと感じとても嬉しかったです。今回の式典に出席をして、私たちが実習で知ったカネミ油症の実態は一部分に過ぎず、多くの方々が様々な立場から関わっているということが分かりました。『カネミ油症の経験を風化させてはいけない』『二度と繰り返してはいけない」という強い思いを再認識しました。」と話されました。

 参加した卒業生へのインタビューは、こちらから

※「しまの健康実習」
 島嶼部の多い長崎県の特性を活かし、本学看護学科の4年間の学習の総括として、グループで実習計画を立て、現地指導者、関係機関、住民、担当教員の指導・助言、協力を得ながら、島嶼部において宿泊実習を展開する授業。開学時より開講。
 学生は、事前学習や現地での人々との交流を通じて、「しま」の歴史・自然環境・社会環境等が住む人々の考え方や行動に及ぼす影響を認識し、「生活する人」の健康問題を総合的に捉えて、対象者の生活の質の向上を図る看護のあり方を考察します。

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