Tajuramozoph 取材レポート

 2020年度もはやくも8月となり、長崎県立大学オープンキャンパスの時期となりました。Webでの開催は初の試みなので、様々なコンテンツで大学の魅力をもっと伝えたい!ということで、それに合わせて学生スタッフが、活躍しているHOTな県大生に取材しました。今回の主役は、在学中に雑誌を販売し新聞やテレビ番組にも取り上げられている、経営学部国際経営学科4年生3人組のTajuramozoph(タジュラモゾフ)の皆さんです。

【写真】『YIPPEE』マガジン表紙
【Tajuramozophの皆さんが制作した『YIPPEE』(イェピー)マガジン】
【写真】Tajuramozophの皆さん
【左から植田うえた颯太そうたさん(長崎県出身)、竹本たけもと拓史たくみさん(熊本県出身)、永田ながたりょうさん(長崎県出身)】

『YIPPEE』は、佐世保市に住むピカピカでメラメラな若者16人へ密着取材を特集し、全236ページから構成されています。3人は、どのような方々なのでしょうか?

  • 今回メンバーの一人の竹本さんは豪雨の影響で残念ながら取材を行うことが困難でしたが、メンバーの植田さんと永田さんに9問の質問をしました。

Q1. どのような高校生でしたか。

植田さん(以下、植) 「高校時代は、今と違って消極的でした。ここの2人は偶然高校が一緒でした。」

Q2. 長崎県立大学 経営学部 国際経営学科を選んだきっかけはありますか。

「実家から近く、英語が得意だったので推薦で入りました。」

永田さん(以下、永) 「英語が好きだったので、後期に必死に勉強したら運良く入れました。」

Q3. 高校生の時に描いていた夢と、今のビジョンにギャップはありますか。

「高校生の時はビジョンが無かったので、まさかこうなる(雑誌を制作する)とは思っていませんでした。」

――高校生の時から記者を目指していた、という訳ではなかったのですね。

Q4. 雑誌を制作した経緯を教えてください。

「きっかけは、進路の話から始まりました。3年生の3月23日に居酒屋で就活について話し合いをしていて、そこで就活をしたくない、自由(な時間)に起きたい、世界中を放浪したいという話になりました。いっそ、職人になろうかな。何か実態のあるものを作りながら、世界中を放浪出来たらな、と。」

「そこで、はじめは3人で就活の代わりに、ある人形の職人に話を聞きに行くことになりました。でも、そこで門前払いを食らいました。そこから方向転換して、職人気質な何かに熱中している若者に話を聞くことになりました。なので、はじめから雑誌を作ろうとしていた訳ではなかったです。」

――なるほど。就活をきっかけに雑誌作りが始まったのですね。

Q5. 雑誌を制作した前後で変化したことはありますか。

「社会人との関わりが増えました。雑誌を制作する前は、就職したくないという漠然とした思いでした。しかし、前向きな考え方に変化して現実を楽しめるようになりました。」

「完成した後、終わったー、ってなりました。」

――達成感ということですね。

「そうではないです。強制的に決心せざるを得ないというか、この道でやっていくと腹をくくれました。竹本は、雑誌の1ページをめくる為にかる労力が途轍とてつもないことが分かり、モノづくりの見方が変わったとよく言っていました。」

「結構、出来上がった雑誌を見た取材協力者が、今と当時の考え方が全く違うと言っていました。その人の人生の一瞬を切り取れたことは良かったですね。」

Q6. 取材を進めていく中で、コツなどはつかみましたか。

「16人くらい取材しても、まだ分からないことはたくさんあります。ただ、相手の魅力を惹き出す為に、自分たちが楽しそうにすることは心掛けました。例えば、好きな食べ物とか他愛たあいもない趣味が一致したりするとテンション上がりました。」

「取材する時に、その人に対する知識が必要ですね。あとは、相手のリサーチ。取材者みんな夢があるので、最終的に胸アツな展開が多かったです。どれだけ相手のふところに飛び込めるか、が大切ですね。」

Q7. 雑誌について、編集はどのようにして学びましたか。

「第三者に編集方法を教えてもらう機会はなかったです。ネットに上がっている情報を調べたりしていました。」

「ほぼ独学です。80年代の雑誌を沢山見て、自分達の色に落とし込んでいきました。その中で、雑誌でしか見られないような、商学的では無いワクワクするものを参考にしました。」

Q8. 今後達成したいことはありますか。

「活動拠点は決めていないですが、転々としたいです。ある程度、その土地柄を知った上でその街のことについて書いていきたいです。」

「それいいね。理想はフリー、自由にやらせてくれる仕事がしたいです。1作目とは180度変えて泥臭く、取材に時間をかけたいです。」

――編集を会社で学びながら活動するという訳ではないのですね。

「その選択肢はありません。1作目は、自分の言葉で書けていないので、読者にたぎって貰える様な文章を書きたいです。カットしていたコメントを残して、次は自分達の人柄が分かって貰える様な書き方をしたいです。」

――風刺雑誌ということですか。

「そうですね。出版社の雑誌は広告欄にスポンサーがいますよね。雑誌の内容も、そのコンプライアンスに沿ったものではないといけないので、言いたいことが言えないことが多いです。そういう縛られないところで差をつけていきたいです。」

Q9. 高校生に一言アドバイスお願いします。

「佐世保校は校舎も新しくなりますし、たくさん刺激がもらえる良い所なので、ぜひ長崎県立大学へ!」

「やり始めは難しいですが、環境作り、人との関わりが大切です。お金使ってでも、得られることがあるなら行動すべきだと思います。」

――ありがとうございました。

――取材を終えて

何かにメラメラしてピカピカしている同世代は、とてもかっこよかったです!自分の挑戦してみたいことを追求した結果、はじめに思い描いていたこととは全く別のものですが、形に残るものを制作されていることに感銘を受けました。影響されて、スタッフも何かに打ち込む新しい挑戦をしたいと思います!皆さんも一緒に、長崎県立大学で新しいことに挑戦するきっかけを探しましょう!

【Tajuramozoph】

経営学部 国際経営学科 4年生の植田颯太さん、竹本拓史さん、永田崚さんから成る3人組。2020年に第一弾となる雑誌『YIPPEE』を約1年間かけて完成させた。約200部販売し、県外や海外からも購入者が多数。最近では県内のニュース番組で特集が組まれたり、新聞、地方フリーペーパーにも掲載されたりしている。Instagram: @tajuramozoph

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