ママチャリで日本縦断を達成した学生を取材しました

こんにちは。学生広報スタッフです。

学生広報スタッフ取材記事の前回は、学生で雑誌を出版したTajuramozophタジュラモゾフの皆さんを取材しました。私達学生広報スタッフは、学内で輝いている学生、話題となっている学生を取材して記事を作成したり、動画を公式YouTubeに投稿するなどの活動を行っております。

今回は、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を行いながら、なんとママチャリで日本縦断を達成した学生がいる、という情報を聞きつけました。どうしてそんなことを!?

その真相を確かめるために、早速このInstagramアカウント主「りゅーだい」さん に連絡を取って、取材をしました。

【写真】浅賀 隆太 さん
経営学部 国際経営学科 3年の浅賀あさか りゅうだいさん

【浅賀】こんにちは。宜しくお願いします。

【学生スタッフ】こんにちは。早速ですが、ママチャリで日本縦断した、というのは本当ですか!?

【浅賀】はい、去年(2020年)の夏休みの9月8日に佐世保市内の自宅から出発して、10月9日に約1か月間かけて目的地の札幌市内に到着しました。

【写真】北海道苫小牧市での浅賀さん
北海道苫小牧とまこまい市での写真

【学生スタッフ】どうしてそんなことをしたのですか!?

【浅賀】ママチャリで日本縦断に当たった経緯は、折角なら有意義に過ごしたいと思ったからです。実は交換留学する予定でしたがコロナウイルス感染症拡大の影響で中止になり、さらに夏休みのサマーインターンシップに落ちてしまったことがきっかけです。とくに2020年の夏は時間が多くあり、学校の恩師に相談をし、結果として人生における鉄板ネタを作ろう!という決意で実行しました。僕は元々あまり成功体験をしたことが無かったので、やってみようという思いが強くありました。ママチャリにした理由は、安くて簡単に手放せる他、荷台がついているから、そして何より話題性を持たせることが出来るからです。
しかし、佐世保市内でママチャリを買うのが大変でしたね。長崎は坂が多くて自転車通学をしないのが普通というお話を聞いたことがあります。結局、ホームセンターで購入しました。自転車を選ぶときに、「通学用です」と言って買いました(笑)。

【学生スタッフ】実際に行動してしまうのが素晴らしいですね!もともと自転車が好きだったのですか?

【浅賀】そうですね、僕は栃木県宇都宮うつのみや市の公立男子高出身で、隣町の高校へ毎日片道18kmを自転車通学していました。大学に入ってからもサイクリングサークルに入っています。日本縦断する前も、サイクリングサークルとフォトサークルを兼部している先輩に誘われて、自転車で佐世保を周り、夜景などを撮影しに行ったりしていました。深夜2時に日本最西端へ行き、天の川を撮影して日の出と一緒に帰宅してそのまま1限に出席するような生活をしていましたね。普段のサイクリングでも往復で100km以上自転車を走らせていました。それなので、日本縦断するときも、日本の全長約1,800(km) / 100(km/日) =あれ、18日で日本縦断って可能じゃね!?という感じでした(笑)。

【学生スタッフ】その発想がすごい!元からストイックだったのですね。何か、日本縦断を達成する前と達成した後で変化したことはありましたか。

【浅賀】精神面が強くなりました。日本縦断は、孤独との戦いです。達成した後に、周りの存在の大切さが本当に身に染みました。縦断中、僕は公園や高速のPA、24時間営業のスーパーの裏にテントを張って寝泊りしていました。スーパーには、店長に事情を説明してテントを張りました。そこには当然電気やWi-Fiが無いため、スマホを使うことは常に意識して制限していました。どうしても心細くなった時に、参道から民家へ降りて行って一軒ずつ泊めてもらえないか頼んだこともありました。まあ、全部断られましたけど(笑)。はじめは苦労しました。Googleマップに砂利道を行かされたり、高速のルートに入るように案内されたり、常に不安になりながらも将来の進路のことを考えながら走っていました。スマホを使えず暇なので夜に走りだしたら、急に雨が降ってきたり、山道の中でいつの間にか手にムカデがいて噛まれたりもしました。

【学生スタッフ】うわ、ムカデ!?痛い!!

【浅賀】しかし、100円ショップで日本縦断中のプレートを付けたら、話題になり状況が変わりました。SNSを見てくれた方が先回りして手を振ってくれたり、コーヒー、お金とかいろいろもらったりしました。それでも北陸の崖ギリギリを走ったり、フェリーに車が多く並んで乗っている中で、ママチャリ1人で乗船し、車からの目線がしんどかったり困難は続きました。本当に、普段の生活のありがたみを知ることが出来ましたね。

【学生スタッフ】お話を聞いているだけで、かなり冒険している気持ちになりますね!どのルートを通って札幌まで行きましたか?

【浅賀】日本海側を通りました。長崎から福岡まで行き、山口、島根、鳥取、兵庫、京都、福井、石川、富山、新潟、山形、秋田、北海道札幌市というルートで。

【浅賀】ひとつ運命を感じたのが、札幌市内の自転車屋でママチャリを手放そうとしたんですよ。すると、そこのお店の人が長崎出身の人で、驚かれました。特に道中でパンク等の機材トラブルはなかったことは幸運でした。

【学生スタッフ】ちゃんと密な場所を避けて通られたのですね。カメラを持って行ったとのことですが、一番きれいだった場所はどこでしたか。

【浅賀】僕のInstagramにも投稿しているのですが、鳥取県の砂丘は圧巻でした。あと、縦断を達成した後の札幌の夜景が格別でした。これです。

【写真】浅賀さんから写真を見せてもらう学生広報スタッフ
浅賀さんから写真を見せてもらう学生広報スタッフ
【写真】鳥取砂丘
鳥取砂丘
【写真】札幌市内の夜景
札幌市内の夜景

【学生スタッフ】わ、綺麗!

【浅賀】でしょう。僕のInstagramに、もっと写真がありますよ。

【学生スタッフ】あとで見ますねー!今回を通して、どの様な学びがありましたか?

【浅賀】そうですね、計画性とお金の学びがありました。まず、計画をもっと立てればよかったのにと思っています。途中で現金もカードも不足気味でしたので、長期間の滞在が難しかったです。もともとは、自分の社会的大儀について旅を通じて見つける趣旨があったので、できればもっとゆっくり行きたかったです。もう一回行くとするなら、ルートを変えて友達と行きたいですね。あとはお金を用意して、まとまった時間の上で余裕を持って行きたいですね。
旅の中では自らの足で各地に赴き、地方の繁衰を目にし、日本人の寛容深さを身ももって経験することが出来ました。現在の日本は少子高齢社会に伴い、人口縮小などといった問題を抱えています。そんな日本は今、元気を失いつつあるのではないだろうか?と不安と危機感を旅の経験を通して感じたことも事実です。自分はいち日本人として、この国を元気づけるような仕事をしたい、この国の発展と安泰に貢献したい!と考える良いきっかけになりました。

【学生スタッフ】へぇ!浅賀さんは、むしろもっとゆっくり行きたかったのですね!既に次回のことを考えているなんて、アクティブですねー。

【浅賀】いずれは、ユーラシア大陸横断とか海外もアリです。

【学生スタッフ】先程、道中で進路について考えていたとありましたが、就活はまた再開されるのですか。

【浅賀】もちろん、就職活動はしますが、同時に大学院への進学を視野に入れて考えています。大学院では、通商政策の波及効果を深く学びたいと考えています。また、将来はリサーチに関わる仕事がしたいと考えています。きっかけは、経済指標分析等からマーケット分析をして製品を売り込む、企業進出の機会創出を考える、ということをマーケティングの授業で非常に興味を持ちました。最適生産・最適輸出を通じて、新たな価値を創造することや、マーケットの未来予測をするのが面白いですね。リサーチを通じて日本の中小企業の海外進出を応援するような仕事をしたいと考えています。

【学生スタッフ】なるほど。では最後に、この記事を読んでくれている方にメッセージをどうぞ!

【浅賀】ぜひ目的意識を持って行動されてください。自分は目的意識などをあまり考えずに生活してきた背景があり、自分の大儀を導き出すのに遠回りしてしまいました。自分は何がしたいのか・何を出来るのかを常に考えて、恐れずに何事にもチャレンジしてください!

【学生スタッフ】ありがとうございました!

【取材を終えて】
日本縦断の話は、聞いているだけで旅にお供しているようなサバイバル感を体験出来て本当に面白かったです。今回浅賀さんの話を聞いて、ピカピカ・メラメラしている学生に刺激を受けて日常の大切さを教えてもらうことが出来ました。皆さんも、成功体験の快感を求めて何かに挑戦してみては!?

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