「第1回東アジア学術交流フォーラム」を開催しました

平成23年11月10日、長崎県立大学佐世保校で第1回東アジア学術交流フォーラムを開催しました。このフォーラムは、長崎県立大学東アジア研究所、中国華僑大学東方管理研究センター、韓国東亜大学東アジア研究院との間で平成23年1月18日に締結された日中韓研究機関間学術交流協定に基づき開催されたものです。
    基調講演では、東亜大学東アジア研究院長兼東北亜国際専門大学院長 鄭 相喜(ジョン サンヒ)教授から「自然災害と韓日中3国協力体制の必要性」について、華僑大学学長助理 曾 路(ソ ロ)教授から「自然災害対応型社会システムにおける企業の役割」についてそれぞれ発表が行われました。

鄭 相喜(ジョン サンヒ)教授の写真

鄭 相喜(ジョン サンヒ)教授

鄭教授からは、アジア地域が直面する大規模自然災害の発生状況を踏まえ、災害発生時の即時的協力・支援における国家を超えた協力・支援体制の必要性、重要性について発表が行われました。

曾 路(ソ ロ)教授の写真

曾 路(ソ ロ)教授

また、曾教授からは自然災害対応型社会システムにおける企業の役割について言及され、その中で新たな企業様式である「社会的企業」(ソーシャル・エンタープライズ)の重要性について説明されました。

基調講演に続き、「自然災害と東アジア」をテーマに3大学の研究者は下記の通り研究報告を行ったうえ、各テーマに基づく討論・質疑応答が行なわれました。先の東日本大震災のもたらした影響や、自然災害に対する取り組みなど活発な議論が交わされました。

「第1回東アジア学術交流フォーラム」を開催の写真

(研究報告1)
○報告者: 山本 裕(長崎県立大学経済学部流通・経営学科准教授)
○テーマ: 「東日本大震災と物流-海運を中心に-」
   
(研究報告2)
○報告者: 呉 相根(東亜大学経済学科教授)
○テーマ: 「自然災害と景気変動 ECVARモデルを利用した分析」
   
(研究報告3)
○報告者: 陳 金龍(華僑大学工商管理学院教授)
○テーマ: 「中国における自然災害に対する経済援助と政策問題」
   
(研究報告4)
○報告者: 藤丸 知子(長崎県立大学看護栄養学部看護学科教授)
○テーマ: 「東日本大震災での被災地支援-大槌町における保健師活動を通して見えてきたこと-」
   
(研究報告5)
○報告者: 李 範洙(東亜大学新聞放送学科教授)
○テーマ: 「東アジアの自然災害と危機管理コミュニケーション」
   
(研究報告6)
○報告者: 王 景河(華僑大学経済・金融学院教授)
○テーマ: 「自然災害と中国の水資源保全措置」

このフォーラムは3大学間で交互に開催され、来年度は韓国東亜大学で開催の予定です。

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