「第9回東アジア学術交流フォーラム」を開催しました
令和元年11月29日(金)、韓国東亜大学校富民キャンパスで「第9回東アジア学術交流フォーラム」を開催しました。このフォーラムは日中韓ベトナム研究機関間(本学東アジア研究所、中国華僑大学東方管理研究センター、韓国東亜大学国際専門大学院、ベトナムドンア大学経営学部)の学術交流協定に基づき開催したものです。
今回のフォーラムは3つのセッションに分けられ、「Cooperation and Competition in East Asia:Trade, Innovation and Culture」(和訳:東アジアにおける協力と競争―貿易・イノベーション・文化)の統一テーマに基づいて、各大学の研究者、学生より計14の発表が行われました。
フォーラムの冒頭にKIM Jong Hyeon韓国東亜大学校国際専門大学院長、LUONG Minh Samベトナムドンア大学副学長、谷澤 毅 本学東アジア研究所長によるキーノートスピーチが設けられました。
引き続き行われた午前中のセッション1において、本学の研究者から以下の研究報告が行われました。
山本 裕 教授「Cooperation and Competitions in East Asia: The Case of International Transportation」(和訳:東アジアにおける協調と競争―国際交通を事例として―)
江崎 康弘 教授「Samsung Electronics and NEC: From a Period of Cooperation through a Time of Competition to an Era of Cooperation Once Again」(和訳:サムソン電子とNEC:協力からすれ違い・競合の時代を経て、協力の時代へ)
吉光 正絵 准教授「Asian Competition and Collaboration: A Case of Entertainment Industry」(和訳:アジアにおける競争と協働:娯楽産業の事例から)
小原 篤次 准教授「How do Japan Catch Up the Cashless Society? Survey on Asian Inbound Tourists’ Payment in Nagasaki(和訳:キャッチアップする日本―韓国、中国の訪日客の決済方法に関する質問紙調査から)
午後のセッション2では、本学からは 尹 清洙 准教授が「Protectionism and Free Trade: From the Perspective of Duality of Information」(和訳:情報の二重性から見る保護主義と自由貿易)と題した研究報告を行いました。
さらに、セッション3では、本学セキュリティ学科4年次の 鈴木 海斗さんが松田 健 准教授との共同研究成果「For Evaluating Japanese L2 Pronunciation System and Improving L2 Speaking Ability Using AI and Robots through Shadow Training」(和訳:シャドートレーニングにおけるAIロボットを用いた日本人の第二言語学習者の発音の評価とスピーキング能力の向上)を発表し、馬場 晋一 講師が「A study on Funding for Japanese Start-up: Focusing on Initial Investment」(和訳:日本における創業の資金調達―初期投資にフォーカスして)をテーマに報告しました。
また、各セッションに質疑応答の時間を設けており、モデレーターらの進行のもと、活発な討論が行われました。
フォーラムは本学 木村 務 学長の閉会挨拶をもって、幕を下ろしました。来年度のフォーラムは中国華僑大学で開催される予定です。