vol.27 2015年11月
国際交流学科2年 橋口 佳代子
あの有名で偉大なオックスフォード大学で過ごした3週間は、本当に夢のようでした。勉強で海外に行くのは初めてで、出発前から緊張していました。少し内気な私は、イギリスに到着した日は一言も英語を話さずにその日を終えてしまい、3週間乗り越えられるのか不安な気持ちで眠りについたことを覚えています。
翌日からの授業で、先生から「これから英語を話すとき、間違いを恐れないで。どんどん間違えてほしい。伝えようという気持ちが大事。」と何回も言われました。その言葉があって、私は少しずつ積極的にやりとりができるようになりました。どの授業も大変魅力的で、90分がとても短く感じられました。イギリス英語とアメリカ英語の違いや、スラング、イギリスの諺、会話が弾むリアクションの取り方、イギリスと日本の教育過程の違いなどを学びました。授業中は基本的に辞書を使ってはならず、単語がわからないときは自分の知っている表現を使って説明しなければいけませんでした。伝わったときの達成感と充実感は、大きかったです。授業の間には30分のティータイムが設けられ、紅茶とビスケットを楽しみながら、歓談しました。週末はRAと呼ばれる現地大学生に大英博物館やナショナルギャラリー、コッツウォルズやベルナム宮殿に連れて行ってもらいました。
現地で出会った人々は皆親切で温かく、とても話しやすかったです。オックスフォードは大学都市であるため治安も比較的よく、安心して3週間を過ごせました。
私が今回の語学研修で得たものは何にも代えられません。今は英語を話して間違えることがあっても気にしません。伝わるかどうかは、英語を話す上手さではなく、積極性だということを感じました。先生からの「英語は勉強ではなく、楽しみながら練習するものだ」という言葉で、英語がもっと好きになり、英語に対する自分の姿勢が大きく変わりました。多くの人の支えがあってこのような素晴らしい体験ができたのだと思います。この気持ちをいつまでも忘れずに、英語を楽しんで練習していきたいです。