vol.30 2016年10月
国際交流学科2年 田中 幸子
私は、8月6日から27日までの3週間、イギリスのオックスフォード大学ハートフォードカレッジで英語を学びました。よく知られる通り、私たちが学校で習ってきた英語とイギリス英語では、発音やイントネーションが若干異なっているため、初日は現地の人々が話す英語がうまく聞き取れず苦労しました。
今年度は本研修先を希望する学生が少なかったため、県立大学からの5人に加え、明治大学から2人、和歌山大学から1人、中国の北京大学から2人、Xian’ Jiaotong-Liverpool Universityから1人の計11人で結成されたグループで3週間を過ごしました。宿泊した寮は大学から少し離れたところにありましたが、毎日通う学校は寮のすぐ近くにありました。寮では1人ずつに部屋が与えられました。各階にトイレやシャワー室・キッチンがあり、敷地内に洗濯室も設備されていて自由に利用できました。
授業は、午前は9時から12時半まで、午後は14時から16時まで行われました。午前の授業の途中には30分間の休憩が設けられ、紅茶やお菓子を食べながら談笑するイギリスの伝統的なtea breakを体験することができました。授業では発音や文法はもちろん、イギリスの文化や歴史なども学びました。日本とイギリスを比較していくと、相違点だけでなく類似点も発見でき、大変興味深かったです。また、授業では積極的に発言を求められました。先生が指名することもあれば、自発的に発言する場面もありました。研修初日、私は発言に消極的でしたが、慣れてくると発言の機会が増え、自分の伝えたいことを皆に理解してもらえることを嬉しく感じていました。
研修期間中は、RA(Resident Assistant)という現地の大学生2名に日常生活のサポートをしてもらいました。その他にも、クライスト・チャーチなど大学周辺の有名な建築物に案内してもらったり、イギリスで親しまれているクロッケーの遊び方を教わったり、パブやバーに連れて行ってもらったりもしました。週末は観光の予定が組まれていて、ナショナル・ギャラリーや大英博物館、ストーンヘンジなどを見に行きました。予定は自分たちで自由に組むこともでき、私は最初の週末に、メンバーの何人かとロンドンのホテルに泊まりました。そこでミュージカルを観たり、海外ドラマにゆかりのある土地を巡り歩いたり、ロンドンバスや地下鉄の乗り方を覚えたりしました。
この研修で学んだことは、間違いを恐れずに積極的に英語を話そうとすること・伝えようとすることの大切さです。私は、他のメンバーよりスピーキングが劣っている自覚があったので、自分の話す英語に自信が持てませんでした。しかし、先生方やRAの2人は、私が何を言っているのかを真剣に理解しようとしてくれたので、私も自分の知っている単語・文法をすべて使って表現し、一生懸命伝える努力をしました。このことから、たとえ文法や単語が多少間違っていても、まずは話してみること・伝えようとすることが大切なのだと思いました。日本の英語の授業でも、先生方は間違いを恐れないようにと仰いますが、まさにその通りです。これからの英語の学習では、正しく英語を使うことだけでなく、相手に伝えることを常に考えるようにしたいと思います。
お世話になった先生と一緒に(8/26 卒業ディナーにて)