vol.6 2010年 4月
カテゴリ:留学生活体験記バックナンバー
2013-12-16
みなさん、こんにちは。今回は授業、上海について、現地での交流、現在の状況などを簡単に説明し、最後に留学を考えている学生さんへメッセージを送りたいと思います。 新学期は3月から始まり、新しいクラスメートとともに日々勉学に励んでいます。学校、クラスの様子については、以前森さんが詳しく説明してくれているとおりです。今学期は一つ上のレベルの高級クラスになり、中国語精読、リスニング、会話、翻訳、中国国情などの授業を受けています。 上海は中国で最も発展している都市なので何をするにも便利で暮らしやすいと思います。学校から市の中心地まで地下鉄で約15分とアクセスも抜群です。学校の周りには安くておいしい食堂・レストランもあり、小吃(日本語でいうおやつ)のお店もたくさんあって食に不自由することはまずないでしょう。しかし、地域の格差が激しいのも事実で別の場所を訪れたときには必ずその違いに驚きます。上海は現代中国の発展を象徴する都市と言えますが、貧しい地域との格差は日本の比ではありません。 皆さんご存じのように5月1日から上海万博が始まりました。私の周りにはすでに見に行ってきた人がいて様々な情報が入ってきます。人によって感想もまちまちで、「とっても良かった」「見足りなかったからもう一回行ってくる」「思ったよりも良くなかった」など様々です。6月にクラスで行くことになっているので自分なりの感想を持って帰ろうと思います。 中国に来て様々な出会い、体験をしました。旧正月(日本でのお正月)に友人の実家に一週間ほど滞在させてもらい、一緒に新年を迎えました。また、親子の仲の良さもとても微笑ましかったです。上海で知り合った友人に会いに中国最南の省へ行き、ゴールデンウィークには同級生と列車で20時間の旅にでました。さすがに疲れましたが、相席になった中国人との交流は楽しかったです。時には友人同士集まって遊び、英語や中国語が飛び交う中で話をするのにも慣れました。多くの人はみな初対面でも気さくに話をするのでその日初めて会ったのが嘘のようです。 現在ある日系企業でインターンシップを行っています。自分の未熟さを痛感しつつ、せっかく得た機会なのですこしでも成長して帰国したいと思っています。先日はとある展覧会にアシスタントとして参加し、中国語と日本語を使いながら業務を行いました。言葉も自分の仕事ぶりもまだまだだと感じると同時に、大きな展覧会へ出展するというメリット・デメリットなども学ぶことができました。 中国で8カ月暮らし、良い点・悪い点どちらも学びました。中国のことを知るに従って日本の良い点・悪い点についても比較して考えられるようになりました。最初のころは「中国の印象は?」と聞かれてうまく答えられませんでしたが、今なら日本とこういうところが違うと説明できるようになりました。 最後に、私は外国で学ぶということは語学の上達だけでなく、現地の文化、価値観などを学ぶことでもあり、国籍の違う留学生から学ぶことも多いと感じました。私は外国語が話せるということは自分の可能性を広げる一つの要素だと考えています。それがゴールではないと思います。留学を考える際には、語学の習得だけを目的にするのではなくその国でどんなことを経験したいか、そして外国語が話せるようになってから自分が何をしたいのか、という語学がある程度できるようになったその先の目標を立てて留学されるとより有意義な留学生活が送れるのではないかと思います。この留学を通して日本では経験できないことをたくさん経験し、自分の未熟さを知るとともに、変化し続ける大切さを学びました。この機会を与えてくださった大学の先生方、留学前からサポートしてくださった国際交流センターの方、励ましてくれた友人たち、現地で出会った人々、すべての人に感謝したいと思います。 |
現地での交流の様子
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旅行先で 友人の故郷で
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